常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2019年8月2日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 0:21 駐車余地−−0:27 林道終点 0:29−−0:39 山の神−−0:49 古池−−1:18 大滝−−2:02 笠原沢−−2:30 胸突八丁−−2:46 最終水場 2:53−−3:30 常念乗越−−4:40 常念岳 6:18−−7:09 常念乗越−−7:35 最終水場 7:41−−7:56 胸突八丁−−8:15 笠原沢−−8:45 大滝−−9:08 古池−−9:15 山の神−−9:20 水浴び 9:23−−9:26 林道終点−−9:32 駐車余地

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2019年8月2日 日帰り
天候晴、弱風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場一ノ沢林道沿いに数か所に分散し駐車場、駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメント一ノ沢コースで往復。今度こそは展望を期待して山頂で日の出を狙ったが、天気は良かったものの雲と湿気が多く近場の山しか見えなかった。今年の夏は展望に恵まれない日が多い。金曜日でも一ノ沢コースは登り/下りとも賑わっていた




0時半前に駐車余地出発 林道終点。幕営準備中のパーティーあり
山の神 古池
大滝 笠原沢
胸突八丁 最終水場。最初の水浴び
常念乗越 後続登山者の光は10分以上のビハインド
明るくなったのは4時20分頃 三股分岐
東は雲海+霧で状態は良くない 前常念岳
山頂に2人見える。この2人は蝶ヶ岳方面へ 常念岳山頂
常念岳から見た東半分の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た西半分の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た穂高〜槍ケ岳
常念岳から見た常念山脈
常念岳から見た日の出 日の出は霧の中から
山頂の気温は+10℃ イワヒバリ
蝶ヶ岳に向かう2人 常念岳から見た蝶ヶ岳ヒュッテ
常念岳から見た燕岳。これだけ霞んでいる 続々と常念小屋から登ってくる
山頂を出発、下山開始 既にテントは少ない
登り、下りとも人が多い 横通岳はまだ晴れている
常念乗越 常念岳は安曇野側からガスが上がっている
最終水場 最後の橋で水浴び
雪渓は1週間前より大幅縮小 胸突八丁は大賑わい
笠原沢 古池
山の神 小さな沢で水浴び
林道終点 林道終点。迎えのタクシー多数
猿が日陰で休憩中。オヤジくさい座り方(笑) 駐車余地到着
コケモモ(葉がコケモモっぽい) ミヤマダイコンソウ。もう花はおしまい
クモマスミレ。常念岳では少数派 ミヤマキンバイも少数派。花はおしまい。
ハクサンシャクナゲ イワツメクサ。ここでは少数派
たぶんアカモノ(葉がアカモノっぽい) ミヤマコゴメグサ。小屋近くにたくさんあり
ミヤマママコナ。小屋近くにたくさんあり ハクサンオミナエシ
ヤマハハコ エゾシオガマ
ウサギギク ニガナ(細かな種類は判別不能)
オトギリソウ(細かな種類は判別不能) ハクサンフウロ
たぶんカニコウモリ クルマユリ
ゴゼンタチバナ
モミジカラマツ
サンカヨウ ミヤマカラマツ
ベニバナイチゴ ヨツバシオガマ
やたら長いが花と葉はヨシバシオガマと同じ シモツケソウ
センジュガンビ ニッコウキスゲ
イビキトラノオかなぁ グンナイフウロ
オオバギボウシ オオバミゾホオズキ
イワイチョウ コンロンソウ。水のある場所にいる タマガワホトトギス。林道に近い場所にいる
ミヤマウツボグサっぽい


・梅雨明けからしばらく経過して太平洋高気圧が強くなってきて、そろそろ天候が安定化するのではと期待して出かけることに。行先は展望が特に楽しめる山として常念岳とした。

・一ノ沢林道を走行中に大きな熊が目の前の林道を横切って藪の中に逃げ込んだ。熊がいるのは林道周囲に多数の熊棚があるので知っていたが、この界隈で熊の現物を見たのはこれが初めて。やっぱり熊鈴は必要だろう。

・一ノ沢林道に入ったのは木曜夕方だが駐車場は意外に多くの車あり。でも一番奥の駐車余地に空きあり。夜の早い時刻は気温が高く、最初は車のエアコンを掛けないと暑くて寝られないほど。夕立が降りそうで降らない、湿気が多い状態だった影響もあるか。予報では暖気が広く覆い、長野では上空1500mの気温が+20℃以上となっていた。

・涼しい時間帯に登って暑さを避けるためと山頂で日の出を迎えるべく、夜中0時に起床、0時半前に出発。気温は+16℃くらいまで下がったがまだ暑い。でも上空は満天の星空で展望が期待できそう。

・林道終点には2台の車があり、トイレ前で幕営準備中だった。念のため、ここは駐車禁止だと伝えておく。話しぶりからするとそれは知っていて、荷物運搬とテント設営の照明用に一時的に車を置いているようだった。これから寝て朝に出発だろうが、私は今から出発だ。

・川沿いの道は林道よりも気温が下がって涼しい。特に流れの近くは冷たい空気が降りてきて快適。今日は扇を落とすことは無かった。何せずっと使っていたから落としようがない。

・当然ながらこの時刻は他に登山者のライトは見えない。最終水場で水を補給して水浴びして出発。気温は+10℃くらいに下がって風が無い状態なら快適。扇は不要になった。

・常念乗越に出ると、常念岳斜面の光は2つだけ。テント場にも明かりが灯っているが峠付近に登山者の姿は無い。晴れていれば槍のシルエットが見えるはずだが見えず、どうも槍穂の稜線にはガスがかかっているようだ。もちろんまだ真っ暗なので詳細不明。頭上は満天の星空。

・常念岳への岩だらけの急斜面を登っていく。少し西風があり、登りでも半袖半ズボンでは少し寒いくらい。近くには登山者のライトは見えず、山頂方面も小屋方面もかなり離れた位置に光が見える。槍の近くにもライトが見えた。

・途中で雷鳥の鳴き声を聞いたが、まだ暗い状態で姿は見えなかった。残念。帰りに雷鳥を探しながら歩いたが、今回は出会うことはできなかった。

・登りの途中ででかい浮石に乗ってしまい、右足のすねを石に擦って派手に擦りむいてしまった。傷の深さは浅いが面積が広く、家に帰ってもヒリヒリと痛むし周囲は腫れて熱を持った状態に。歩くのには支障は無いが、何かにぶつけると非常に痛いので気を付けないと。完治まで1,2週間か。それと原因不明だが、帰ってから右胸の筋肉と右太ももが痛い。胸の筋肉は藪漕ぎすると筋肉痛になるが、常念岳ではそれはあり得ない。筋肉痛では無くて打撲による痛みか? でも打った記憶は無いが。

・三股分岐付近で十分明るくなり、冷たい風が当たるようになり寒さ対策でゴア以外の防寒装備装着。東の空がずいぶん明るくなったが、雲海の高さが高い+雲海上面の境界が不明瞭で、雲と言うより霧状になっていて、遠くの山は全く見えない。志賀高原も浅間山も八ヶ岳も影も形も無い。

・山頂には大ザックの2人組が先着していた。そろそろ日の出の時間のはずだがまだ太陽は雲の下で、やがて濃い霧の向こうに薄っすらと姿を現した。これでは明確な日の出という感触が無い。

・穂高〜槍ケ岳の稜線には雲がかかったり晴れたりで不安定。槍も時々姿を隠してしまう。早朝からこれでは、この後に登ってくる人は槍の姿を拝めるのか心配。頭上は晴れているのだが地平線付近は雲が多く空気の透明度も悪いため遠望は全くダメで、燕岳でさえ霞んでいて、唐沢岳、餓鬼岳が微かに見える程度。裏銀座や立山、劔、後立山は雲の中。南アや中央アルプス、木曾御嶽、乗鞍岳も雲の中だった。

・気温は+10℃で、風さえ当たらなければさほど寒くない。最初は西寄りの風だったが日が上がると徐々に風が弱くなった。おまけに日が当たるようになると温かく、快適に過ごせた。

・天候は徐々に下り坂の模様で、頭上に薄い雲が出るようになったり、大天井岳や喜作新道の稜線に雲がかかり続けるように。早くもガスが上がってきそうだ。これから登ってくる人は展望が得られるか心配だ。こちらは下山開始。

・通常の週末よりは少ないが、それでも平日としては十分に多い人数が山頂目指して上がってきたり、逆に常念小屋へと戻っていったりで登山道は人が多かった。

・再び空模様は晴となり、日焼けしないよう麦わら帽子が活躍。蝶ヶ岳方面に縦走で大ザックで登ってくる人は暑そうだ。

・下りは十分に明るいので高山植物を観察しながら歩く。山頂付近で最も多く見られるミヤマダイコンソウや、少数派のミヤマキンバイはほぼ花はおしまい。シャクナゲは今が盛り。標高が落ちて小屋に近付いてゴロゴロした岩場から砂礫帯に変わると、八方尾根でも見たミヤマコゴメグサやミヤマママコナがたくさん見られた。

・常念乗越から常念岳を見上げると、安曇野側からガスが上がっていた。横通岳方面はまだ晴れ。小屋の前は人が少ない時間帯で静かだった。

・一ノ沢コースを下山。この時間になると日帰りで登ってくる人とすれ違うようになる。私と同じく下りの人も多い。胸突八丁付近からは小屋泊まりと思われるパーティーも見かけるようになる。

・常念乗越から最終水場にかけては、エゾシオガマ、黄色いニガナ、カニコウモリ、ゴゼンタチバナ等が目立つ。最終水場から胸突八丁にかけての急斜面の高巻き区間ではカラマツソウ、シモツケソウ、ニッコウキスゲ、センジュガンビが多い。特にセンジュガンビの白い花は先週は咲いていなかったと思うが、今はとても多い。

・胸突八丁から笠原沢にかけての一ノ沢のすぐ脇を通る区間は湿った場所が多く、黄色いラッパ状のオオバミゾホオズキが目立つ。一ノ沢本流最下部にかかる橋の右岸側の水が流れる場所では、火打山の湿地帯でたくさん見たイワイチョウがあった。

・樹林帯に入ると日差しが遮られて体感的には涼しいが、標高が徐々に落ちてくると気温が上がってくる。この時間に登ってくる人は暑いだろうなぁ。平日でもたくさんの人が登ってきた。

・林道終点前の沢で水浴びしてから林道終点へ。何台ものタクシーが客待ち状態。平日でこの状況は初めて見たような。近くの路上には猿がポツンと座っていた。普通、猿は群れで行動するので近くに他の猿がいるのだが、今回は一頭だけ。

・駐車箇所に戻って着替えていると、タクシーが次々と下っていく。登ってくる車も多く、見通しが悪い林道でのすれ違いに注意。こんな道での運転に不慣れなドライバーも少なくないようで、先が見えないカーブで道路の真ん中を走ってきてすれ違いに苦労する場面も。見えない場所こそ対向車の可能性を考えて、常識的に左側を走って欲しい。

・下界は今日も暑く、ゴルフ場付近からは車のエアコンが活躍。長野市内は+33℃まで上がっていた。大気の不安定な状態は今日も続き、ネットで雨雲レーダーを見ると北アでも午後から真っ赤なエリアが登場。長野では夜に猛烈な雨が来たが気温があまり下がらず、湿度が上がって蒸し暑さがアップ。

 

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